テリー・ギリアム監督『Dr.パルナサスの鏡』を観てきました。
見世物小屋的胡散臭さと、最新CG技術の偽者臭さが融合して、
何とも摩訶不思議なブラックファンタジーになっています。
コアなファンタジーファンじゃないと、厳しいかと思いますね。
少なくとも、俳優目当てで行くと、訳が解からないで終わりそうです。
前半は現実世界がメインで、若干テンポが悪く、退屈ですが、
鏡の世界がメインになってからは、スクリーンに釘付け。
映像も演出も、遊び心満載で、まさに夢の様でした。
自分は、特にギリアムファンでは無いと思うのですが、
彼の世界観は割りと好きですね。『ローズ・イン・タイドランド』など。
残念だったのは、印象に残る音楽があまり無かった事。
終盤の踊りの音楽は、結構良かったです。
哲学的な要素もあり、人を選びそうですが、
白昼夢の様な体験をしたい方には、オススメです。
多少の毒っぽさは、ご愛嬌。
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