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ぱるんの妄想絵本

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2008.05.20 Tue 「 ONE PIECE オマツリ男爵と秘密の島映画・映像作品

『ONE PIECE オマツリ男爵と秘密の島』

細田守監督作品にして、ワンピース映画の中でも、異色作、問題作として知られる一本。
ワンピースは、初期の頃は読んでました。ナミの過去を掘り下げるエピソード位まで、
だったかな? ベルメールさんとかノジコが出てきてた頃。
チョッパーやロビンはよく知らないキャラだけど、悪魔の実の能力者という事が
わかっていれば、特に問題は無かったですね。

で、観た感想としては…。
確かに、賛否が分かれるなコレは。
細田監督、ワンピースという題材で、実に難しいものを作ったものです。
確かに、ワンピースのテーマである『仲間』というモチーフは、深く描かれているけど、
描き方が完全に監督流で、尾田さんのそれとは全く違うわけだ。
後半にかけて、どんどんダークにシリアスに、おまけにグロ表現まで出てくるから、
引いちゃう子も、絶対いたと思う。だからといって、これを観た子供に、不快感しか
植えつけなかったかと言うと、そうでも無いと思うのね。

ルフィは、いつも仲間に囲まれているけど、
オマツリ男爵は、20年前、嵐がきっかけで、仲間を失い、孤独になってしまった。
それで、どういう仕掛けかは詳しく描かれないけど、仲間達に仮初の命を与え、
20年もの間、オマツリ島で、本当の所は一人で、他の海賊をバラバラにしている。

ルフィに対して、「孤独の辛さがわかるか」と言わんばかりに、
数百本の矢を降り注がせる男爵。ルフィはそれに耐えるのが精一杯。
今のルフィに、20年間、孤独であった男爵の気持ちはわからない。
ルフィにとっては、仲間を奪った敵だけど、観ている側の多くは、
男爵に割り切れない想いを抱く。今のルフィには、決して勝てないものを持っている。
それが、この映画に、暗さと重さを持たせている。

結果的に、他に島に来ていた海賊達の助けもあって、ルフィも仲間達も
助かるし、男爵を倒すわけだけど、何だかモヤモヤした気持ちが残る。

オマツリ男爵の仲間達は、自分たちの事は忘れて、
新しい仲間を見つけて、といったけど、オマツリ男爵は…。

…。

思いがけなく、やりきれない切なさを持った一本だった。
ワンピースの映画で、ここまで『仲間』というテーマに深く切り込んだ
映画は、他に無いんじゃないだろうか。観てないから、わからないけど。

細田守、やはり只者ではない。
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